読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

エイガヲキワメテ

映画好きが色々書きます。

ニュースの天才:感想

f:id:masshii7251:20160530021741j:plain

ニュースの天才

原題:Shattered Glass

2003年

製作国 アメリカ

 

 

この映画は1998年に起きた事件を元にしたノンフィクション作品。

勿論、主人公のスティーブン・グラスも実在の人物です。

彼は元ジャーナリストで、98年当時までザ・ニュー・リパブリック誌という雑誌で記事を書いていました。

ではこのスティーブン・グラスがどんな事件を犯したのかというと、

なんと彼が執筆した記事のほとんどが捏造だったというもの。

 

[あらすじ]

ザ・ニュー・リパブリック誌の最年少かつ看板ジャーナリストであるスティーブン・グラスは、

世間で起こっている珍事を独自の観点から書き立て、読者から好評を買っていた。

また彼自身も愛想の良い人物のため記者仲間からの評判も良く、同僚の一人からは「今に大物になる」との声もあった。

そんなある日彼は「ハッカー天国」というタイトルの記事を執筆しする。

ネット関係に強い別の出版社が後追い記事を書くために裏付け調査を開始したところ、スティーブンの記事に登場する固有名詞をどの検索エンジンで探しても一件もヒットしない。

これはおかしい、という事でスティーブンに対し情報元や記事の証明を要求し始める。

 

 

「え~なんか難しい話になりそう」と思う方もいるかもしれませんがこの作品、

なかなかに軽快なテンポで描かれているため物事の一つ一つがスッと入ってきてとても観やすいです。

ひとつ疑問が浮かんでくればその場で回答、はい次いこう。みたいな。

なのであっという間に終わってしまう・・・まあ上映時間も94分と短めなのですが。

 

主演は「スターウォーズ エピソードⅡ・Ⅲ」のアナキン・スカイウォーカー役で有名なヘイデン・クリステンセン

普段は温厚で余裕のあるスティーブン・グラスが徐々に追い詰められていく様を見事に演じきっています。

まるでダークサイドに落ちていくかのように・・・笑

 

そして個人的に本作の一番の魅力は、ピーター・サースガード演じる編集長のチャールズ。

社内で人望の暑かった編集長の後釜として就任したばかりで、一生懸命スティーブンに向けられた疑惑を解こうと頑張るのですが、

次第に彼自身が誰よりも疑惑を持つようになります。

「ホラ吹きジャーナリストを描いた映画」という前情報無しにこの作品を見ると、

自然とチャールズに感情移入してしまうのではないでしょうか。

言ってしまえばこの人も主役ですよね。

 

後半はスティーブンとチャールズの会話が物語のメインになってくるので、二人の俳優の演技が光ります。

どう見ても捏造だとバレているのにそれでも「自分は悪くない」と主張するスティーブン、

そんな彼に対して相槌を返すだけのチャールズは心の中で何を思っているのか。

 

実はこの作品、スティーブンが捏造記事を書き続けた理由をハッキリとは明かしていません。

が、一時間半彼の立ち振る舞いを見た後なら誰もが想像できると思います。

きっと誰もが持っているものに起因した行動の結果なのですから。

 

嘘をついた事のない人なんていませんしね。